安倍総理、IOCで放射能汚染抜本解決という不可能国際公約を宣言

2020年オリンピック東京招致が決定された。
候補3都市がいろいろ問題を抱える中で、いわば消去法で選ばれた形だ。
したがって、問題がこれで解決した、というわけではない。

それどころか、逆に、日本国民として、逃げることのできない重い十字架
背負わされてしまった。

その元凶は、9月8日の最終プレゼンにおける福島原発汚染に関する
質問に対する安倍総理の不可能国際公約宣言
だ。

この宣言は、ダブルの意味で、問題がある。

Ⅰ 汚染水による海洋汚染についての全くの虚偽発言であること。
Ⅱ 実施不可能なことを国際公約として宣言してしまったこと。

質疑内容は、NHK動画の『東京の最終プレゼンと質疑の全内容』
の中にあるが、要旨は、以下のとおり。
(なお、本動画は、なぜか、本日9月9日時点で、削除されており、
そのかわりに、文章で『「五輪招致」を勝ち取ったプレゼン日本語・英語全文掲載』
として掲載されているが、肝心の質疑応答の部分の掲載がない。)

以下は、動画からの、書き下ろし。

 

1)IOC委員からの質問(動画の48分18秒~49分00秒)

福島原発について毎日のように、どれだけひどい状況なのか
メディアが報道
しているが、総理は東京には影響はないと言うが、
その根拠は何か?なぜそのように安心できるのか?
専門的・技術的観点から、ご回答願いたい。

2)安倍総理の回答(動画の54分02秒~57分32秒)

① 汚染水の影響は福島原発港湾内の0.3k㎡の範囲の中で
完全にブロック
されている。

② 福島の近海でモニタリングをしているが、その結果、数値は、
最大でもWHOの飲料水の水質ガイドラインの500分の1だ。

③ わが国の食品や水の安全基準は、世界で最も厳しい基準だ。
食品や水からの被曝量は、日本のどの地域においても、その基準の
100分の1
だ。

④ つまり、健康問題については、今までも、現在も、将来も
全く問題ないことを約束
する。

⑤ さらに、完全に問題のないものにするために、抜本解決に向けた
プログラム
を、私が責任を持って決定し、すでに着手しており、
実行していくということを、はっきりと約束
したいと思う。

⑥ 私は、日本の総理だ。日本国民と日本にやってくるアスリートの
みなさんにも責任を持っているが、私は、その責任を完全に果たして
いくことを約束する。

 

Ⅰの虚偽発言部分は、①、②、③ と、
⑤ の実施不可能でありえないプログラムをあげて、
『完全に問題のないものにするために、抜本解決に向けたプログラムを、
私が責任を持って決定し、すでに着手しており、実行していく』

Ⅱの問題の国際公約部分は、④、⑤、⑥ だ。

これで、東京、あるいは、日本の海洋を含む放射能汚染問題が
全世界の前に完全にオープン
になり、かつ、日本国民が全世界に対して
これらすべてを完全に解決することを、自ら宣言した
ことになった。

しかし、これは、不可能だと、断定できるほど、困難なことだが、
これから起こる様々な問題が、すべて、世界の人々の前に
明らかにされる
わけで、もはや、逃げ隠れすることはできない。

日本国民は、全員覚悟する必要がある。

ここで、また、ひとつ心配がある。
それは、例によって、虚偽・隠蔽問題だ。
これは、東電や政府のこれまでの手口を見れば、当然の心配だ。

今回の安倍さんの汚染水の海洋垂れ流し隠蔽を見るまでもなく、
奇形児出産隠蔽、動植物異常、・・・数え上げたらきりがない。

しかし、ウソは突き通せるものではない。7年間もある。

海洋汚染は、中国大陸沿岸のみならず、アメリカ大陸西海岸まで
すでに到達しているという。各国は、放射能による汚染度合いを綿密に
測定し続ける
だろう。
ドイツが、すでに、太平洋汚染予測を展開している。

そして、汚染の進行に伴い、近い将来、莫大な国際損害賠償問題が
提起される
ことになる。

日本は、無責任な最下等民族のレッテルを貼られ、難民と化す、という
シナリオが見えてくる。

Ⅰの虚偽発言の根拠

①  日経:福島原発の汚染水、1日300トンが海へ 経産省試算
2013/8/7 21:34

経済産業省は7日、東京電力福島第1原子力発電所から1日300トン(ドラム缶1500本分)の汚染水が海に流出しているという試算を初めて公表 した。安倍晋三首相が同日の原子力災害対策本部で「国としてしっかりと対策を講じる」と表明したことを受け政府は汚染水や地下水のくみ上げ、水を遮るため の凍土壁の建設などを急ぐ。

一方、東電は9日から原発周辺の護岸近くで、汚染された地下水をポンプでくみ上げる作業に着手することを発表した。回収した水は地上のタンクにためた後、建屋の地下にある汚染水とともに浄化処理に回す計画だ。

経産省の資源エネルギー庁が示した推計によれば、福島第1原発1~4号機では主に裏手の山側から1日あたり1000トンの地下水が流れ込み、 400トンが建屋のひび割れ部分から中に入っている。残りの600トンは海に流れ、このうち300トンは建屋の地下とつながるトレンチ(坑道)などの高い 濃度の汚染水と混ざってから海に流出しているようだという。

今回の試算は東電が原発事故の直後から地下水の流れを把握できず、一部は汚染されて海に流れ続けてきた可能性を示す。経産省は1日300トンの流出量が推定値であり「厳密な評価はしていない」とし、詳細な根拠を示さなかった。

②  日経:福島沖の海底に「ホットスポット」 東大など発見
2013/8/7 21:59

東京大学などは7日、福島沖の海底で、放射性セシウムの濃度が周辺よりも2~10倍高い「ホットスポット」が40カ所見つかったと発表した。東京 電力福島第1原子力発電所の事故で放出されたセシウムがくぼんだ場所などにたまったためとみられる。ホットスポットの分布状況は、漁獲を制限する海域を定 める必要性の判断や海底の除染作業に役立つという。

周辺の海域で水揚げされた魚は放射性物質の検査を受けて販売されており、ただちに健康被害などにはつながらないと説明している。

調査は独立行政法人の海上技術安全研究所などと、原発から20キロメートル圏内の海域を中心に昨年8月から実施した。船につないだ装置を海底にはわせながら測定し、セシウムなどの濃度を調べた。

ホットスポットのほぼ半数はくぼ地で、長さは数十メートルから数百メートルとさまざまだった。原発から約70キロメートル離れた阿武隈川の河口付近の海底でも見つかった。セシウムは粘土とくっついてくぼ地などにたまるためとみている。

③  日経:福島第1の汚染水、地下の遮水壁越え海に流出か
2013/8/3 0:38

東京電力福島第1原子力発電所から高濃度に汚染された水が流出している問題で、地下の「遮水壁」を乗り越えて海に漏れ出ている可能性が高いことが 2日、明らかになった。原子力規制委員会の作業部会で、更田豊志委員らが指摘し、東電も認めた。魚など海洋生物などへの影響が懸念されるため、規制委は東 電に緊急対策を指示した。

東電は地下の汚染水が海に流出するのを防ぐため、7月上旬から護岸沿いに水ガラスと呼ぶ特殊な薬液を注入して土を固め、遮水壁をつくる工事を進めていた。遮水壁は地下1.8メートルよりも深い部分に設置されている。

作業部会は地下水の水位が最近になって上昇し、遮水壁の上端部を越えた可能性が高いとの結論に達した。壁で地下水をせき止めたのが原因とみられる。地下水は壁を乗り越えるほか、横からも漏れる恐れがある。

東電は遮水壁の近くに井戸を掘り、地下水をくみ上げて水位を下げる工事に着手。今月末までの完成を目指す。地下水は山側から1日に100トンほど流れ込んでおり、これを超す量をくみ上げる必要がある。水の保管方法などは今後検討する。

事故直後の2011年4月にも、高濃度の汚染水が海へ大量に漏れ出たことが発覚。その後も、東電の対策は後手に回っている。更田委員は「『手に余る』では済まない問題だ」などと東電の対応を厳しく批判した。

東電は11年5月から今年7月までに、除去しにくい放射性物質のトリチウムが地下水に混じって海に20兆~40兆ベクレル流れ出たとの試算を公表した。事故前は通常運転時に年間22兆ベクレルまで放出できると定められていた。

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