豪州ABC 2012/6/25福島 4号機 プール倒壊なら”日本は終わり”

福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールが極めて危険な状況にあり、
ひとたび水漏れがあれば
日本は住めなくなるだろうと危機感をもった報道
オーストラリアABCからあった。

・専門家が、セヴン30ニュースに語りました。
福島第一4号機の現状は不安定である、と専門家が言っています。
・北アジア特派員のマーク・ウィラシーが福島から報告します。­
ここから数十km東に行ったところに福島原発の使用済燃料プールがあり、
チェルノブイリをはるかに超える破滅的事故を起こすのに十分な燃料がある事を
理解している人は、ほ­とんどいません。

政策研究所(核安全性の専門家、元米国エネ省長官アドバイザ)
ロバート・アルバレス氏:

「私の計算では、4号機の使用済み燃料プールには、チェルノブイリ事故で
放出された量の、約10倍のセシウム137がある
のです。­」

・原子力物理学者・小出裕章助教:
炉心に必要な量の2.5倍もの使用済み核燃料があり、ヒロシマ型原爆5000発以上
セシウムが含まれ、プールは吊り下げられた状態で­す。いつ崩壊するとも知れない。
使用済燃料の中に、それだけの核分裂生成物が..。」

何百トンもの使用済み燃料は今月になっても、核燃料束を保護するものは、
白いプラスティック・シートだけだ。何人かの原子力専門家は、
「日本は、文字通り火遊びをしている­!」と警告する。

・小出裕章氏:
「プールにひび割れが出来て、水が漏れ出す様な事になれば、使用済燃料が
空気中に露出
されます。そうなれば、もう燃料を冷却する事は出来ないでしょう。
もし­、そのような事故が起これば、福島原発のメルトダウンで既に放出された量の
10倍以上ものセシウムが、大気中に出てしまう
でしょう。
風がどの方向に吹くかにより、東京は住­むことが出来なくなるでしょう。」

一刻も早く、燃料棒を取り出さなければなりません。福島原発周辺では、
ほとんど毎日、地震が起きています。大地震が起こらないよう祈っているのです。」

・ロバート・アルバレス氏:
「とてつもない高濃度の放射能のため、破滅的火災による放射能を防ぐ唯一の
方法が、プールの水
なのです。
そのプールは、地上30メートルの場所にあり、構造的損傷を受けた­建屋中にあり、
ハイリスクの地震発生地帯にある。
これ以上、憂慮すべき事がありますか?

・しかし、福島原発の東電担当者は、核燃料が外気に開放され、損壊した建屋の
地上高30メートルの場所にある危険性についての議論を押しやり、
「プールは安全です」と言うだ­けです。

・東電広報・ひとすぎ よしみ氏:
「まあー、先日壁の状況を調べました。一部の壁に外側に膨らみがありましたが、
プール、建屋とも、大きな地震に耐えうると考えています。」 
「従来は、天井にクレーンがあって、それを使い燃料棒を取り出しますが、
損傷を受けたので、新しいクレーンを取り付けることになってます。
来年のいつかから、取り出し作業­を開始したいと思ってます。」

・ロバート・アルバレス氏:
非常に重いオーバーヘッド・クレーンが必要です。常に水中で使用済み燃料を
操作
し、非常に重いコンテナの中に入れる作業が必要です。
コンテナ­の重量だけで、約100トンもあるでしょう。これは通常の作業でも、
大変慎重さが要求される。
しかも、これだけ損傷があるのですから、燃料棒を
安全に移動させられるかどう­か
は、かなりの賭けでしょう。」

・鈴木智彦氏・フリージャーナリスト:
「(作業員として潜入取材。)4号機の補強をした人に話を聞いたのですが、
使用済み燃料プールには、膨大な量の’重水’が入っており­、
未だに、プールの損傷を鋼鉄製支柱で支えている。
彼はこう言った
【プールの補強は、あくまで一時的補強なのだ。台風や嵐が襲ってきたら危険だ。】

・村田 光平・日本の元スイス大使:
「私は、それを"日本の病"と呼びます。最初に隠蔽し、次に先送りし、そして、責任を
負わないのです。」 
・もし燃料プールに問題が起きれば、"日本の終わりになる" のです。

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