『2016年度予算100.2兆円、補正後ベースで4年ぶり高水準』
というニュースが流れた。
何のことはない。2013年ベースに、やっと戻っただけ、ということだ。
つまり、安倍政権は3年間緊縮財政をしていたのだ。
これでは、デフレ脱却はできっこない。
ところが、よく、
『本年度予算、史上最高!』
というニュースを毎年見てきた覚えがある。
これは一体どういうことだ!
そこには、補正予算を使った国民をだます巧妙な財務省の策略があったのだ。
つまり、こういうことだ。
わかりやすくするため、簡単な数字を使ってご説明したい。
年度 | 本予算 | ニュース | 補正 予算 |
合計 | ニュース |
2013 | 10 | 5 | 15 | ||
2014 | 11 | 史上 最高! |
2 | 13 | |
2015 | 12 | 史上 最高! |
1 | 13 | |
2016 | 13 | 史上 最高! |
2.1 | 15.1 | 4年ぶり 高水準 |
これから、国民の受ける印象は、
『政府の予算は、常に、史上最高!の予算を組んでくれている。ありがたい』
となり、緊縮財政をしている実態が見事に隠れてしまう。
ところが、補正予算後の合計で見ると、この3年間緊縮財政をしていたことが
よくわかる。
財務省の国民をだます巧妙なトリックだ。
緊縮財政により国民生活を犠牲にし、
ただひたすら、財政収支のバランス目標に邁進する財務省の姿が
浮かび上がる。