山中教授のノーベル賞受賞で、世間は沸きかえっている。
しかし、もろ手を挙げて喜んでばかりいていいのだろうか。
本日の東京新聞が警告を発している(下記)。
人類のために動物を犠牲にすべきではない、という時代だ。
しかし、それ以上に根本的問題があると感じる。
原発と同じ問題だ。
原発は、無限のエネルギーが得られる、ということから、
はやし立てられながら、開発が進められ、実用化された。
しかし、その後に残った使用済み核燃料の処理、あるいは、
発生する膨大な放射性物質の無害化技術の開発は
放置されたままだった。いや正確には、人類は、遂に
放射性物質を制御することが出来なかった。
人類が制御できない技術、すなわち欠陥技術を
そのまま使ってきたツケがまわってきたわけだ。
未来永劫にわたる苦難を人類は背負うこととなった。
今、あらためて、われわれはそれを実感している。
この再生医療、iPS細胞がもたらす未来の生物も、
同じ問題、いやむしろより困難な問題をはらんでいるようだ
生成される高度な意識を持った生物を人類が制御・
コントロールすることができるのか? ということだ。
もし、出来ないとするならば、この技術は原発と同じく
恐るべき欠陥技術であり、ただちに中止すべきではないか、
と考える。
例えば、ゴリラに人間の知恵を移植したら、人類はゴリラに征服される
という猿の惑星が実現するかも知れない。
50年後が1つの節目になるだろうと思う。
その時に後悔しないよう、今から真剣に考える必要がある。
東京新聞(2012/10/11)