福島第一原発汚染水の脅威は、海洋流出による汚染に
とどまらない。
海洋への流出を食い止める遮水壁を建設中だが、
これにより、逆に1~4号機周辺の地盤に水がたまり、
軟弱化する恐れがある。
さらに、この原発は、地下水の豊富な場所に立地している。
建屋周辺の地下水くみ上げ井戸が約60本あり、事故前は、
毎日850トンがくみあげられていた。
大地震が来れば、一気に液状化しかねない。
また、別の問題として、東電の計画している1~4号機
周辺の凍土の遮水壁は、氷は水より体積が大きいことから、
霜柱と同じ原理で建屋が浮き上がってしまう危険性も
指摘されている。
汚染水対策は、文字通り万事休すの事態だ。
東京新聞(2013/9/12)