首都圏に位置する東海第二原発を運転する日本原子力発電の
公開の場での開き直り発言だ。
『原発安全神話』が崩壊したら、とたんに『危険の押し付け』だ。
だとするならば、『即刻廃炉!』が当然の結論だ。
茨城沖において東日本大震災クラスの巨大地震の発生が地震学者を中心に
予測されている中で、その地震活動を抑止・コントロールできない以上、
巨大地震の発生を止めることは出来ない。
したがって、巨大地震が発生し、その巨大津波により
東海第二原発が福島第一原発同様、機能不全に陥った場合には、
これまた、コントロール不可能な膨大な量の放射性物質の
原子炉外への拡散が始まる。
これにより、日本ばかりではなく、北半球の人類を含む
生態系のすべてが、全滅の危機に瀕するからである。
人類のコントロール力をはるかに超える猛毒物質を
無理やり無責任に作り出して金儲けに利用したところに
そもそもの敗因があった。
しかし、原発推進族は、今でもこの沈没原発船で金儲けをしようと、
必死にしがみついており、この敗因に正面から向き合おうとはしない。
水戸地裁の英断を期待したい。
東京新聞(2013/01/18)