毎日新聞 12月30日(日)21時23分配信の
<安倍首相>「国民的な理解を得て」…原発新増設に前向き
(下記に再掲)
によると
首相は「当面の電力需要にどう対応していくかが国民も不安なのだろう。
だから、簡単に『脱原発』『卒原発』とやや言葉遊びに近い形で言って
のける人たちは(衆院選で)信用されなかったのだろう」とも述べた。
と、ある。
冗談じゃない。
自民党が『勝利』したのは、小選挙区制という非民主的選挙制度のおかげで、
得票率わずか2割でも8割近い議席を獲得できただけであり、
依然として、8割の国民は、反自民・脱原発であることに変わりはない。
早くも、詭弁・曲解発言のお出ましとなった。
ウソはつかないほうがいい。
また、茂木敏充経済産業相は、
着工前の原発の新増設についても「専門的知見を十分蓄積したうえで
政治判断していきたい」
と、原子力規制委員会の判断いかんにかかわらず、これとは別の政治判断で
原発新増設を行うことを明らかにしたことは、
『政治はいろんな意見を言うが、それで安全規制を変えてはいけない』(原子力
規制委員会田中委員長)とする原子力規制委員会の存在自体を無視するもの
で、国民に対する重大な挑戦であり、容認できるものではない。
暴走の始まりだ。
【再掲記事】
<安倍首相>「国民的な理解を得て」…原発新増設に前向き
安倍晋三首相は30日、首相官邸でTBSのインタビューに応じ、
今後の原子力政策について「新たにつくっていく原発は、40年前の古いもの、
事故を起こ した(東京電力)福島第1原発のものとは全然違う。
何が違うのかについて国民的な理解を得ながら、それは新規につくっていく
ことになるのだろう」と述べ、 新増設に前向きな考えを示した。
首相は21日の記者会見で、原発の新増設を原則認めないとした
民主党政権の方針について「もう一度見直していきたい」と述べ、新増設を
認める可能性を示唆していた。
首相は「当面の電力需要にどう対応していくかが国民も不安なのだろう。
だから、簡単に『脱原発』『卒原発』とやや言葉遊びに近い形で言ってのける
人たちは(衆院選で)信用されなかったのだろう」とも述べた。
茂木敏充経済産業相も27日の記者会見で、既に着工している
Jパワー(電源開発)大間原発と中国電力島根原発3号機の建設を容認する
方針を表明。着工前の原発の新増設についても「専門的知見を十分蓄積したうえで
政治判断していきたい」と含みを持たせていた。
国内には未着工の原発建設計画が9基ある。大半は、開発当初の設計に
安全性や効率面で改良を加えた「改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)」
「改良型加圧水型軽水炉(APWR)」と呼ばれる原子炉を採用している。
新増設を認めた場合、「2030年代に原発稼働ゼロ」という民主党政権の方針は
白紙に戻る。首相は29日、「直ちに政策になっていくということではない」と述べ
ゼロ方針を踏襲しない意向で、「脱原発依存」の転換を図る姿勢が鮮明になっている。
ただ、自民、公明両党は連立政権合意に「可能な限り原発依存度を減らす」ことを
盛り込んだ。公明党は新増設に反対の立場で、原発政策を巡り温度差が生じている。
【中島和哉】
【再掲記事終わり】