チェルノブイリ原発事故は、1986年4月26日に起きたが、
ウクライナの北部国境付近であり、隣のベラルーシも深刻な
汚染にさらされた。
菅谷医師は、甲状腺がん専門医として、96年から5年半、
ベラルーシ国立甲状腺がんセンターの治療に加わった。
同センターの資料(下記東京新聞内参照)によると
ベラルーシの場合、86年には2例だった小児甲状腺がんが、
翌年には、新たに4例、88年には5例と年々増加している。
86年~97年の小児甲状腺がん患者570人のうち、
半数以上の385人にリンパ節転移が見られ、
16.6%に当たる94人が肺に転移していた。
現福島県は、しこりがあっても二次検査しない子どもたちに
ついては、2年に1回の検査としている。
ベラルーシの子どもたちの甲状腺がん検査は半年に1回だ。
野田内閣は、福島県の子どもらを見捨てた、といえる。
東京新聞(2012/9/27)