東京新聞:核燃料サイクルの欺瞞をあばく

使用済み核燃料の再処理は、ウラン資源の節約のため、と政府、電力会社は
説明してきたが、原子力委員会の秘密勉強会で、電事連の幹部が

『使用済み核燃料の再処理事業は、原発に使用済み核燃料がたまって、
稼動できなくなるのを防ぐため』

と明言していたことをつきとめ、『ウラン節約』の理由はウソだったことが判明した。

建前によると、再処理により作られる混合酸化物燃料(MOX燃料)は、
プルサーマル発電で再利用する計画だったが、この計画は、技術的にも
経済的にも問題が多く、頓挫している状態だ。

2012/06/17 NHK-ETV特集「核燃料サイクル“迷走”の軌跡」[前]によれば、
この40年間にたまり続けた使用済み核燃料は、14,200 t に達し、
今も、年間1000 t のペースで増え続けているという。
そして、核燃料保管プールは、東京新聞の調査と同じく、6年で満杯になる
という。

つまり、後、数年で、日本列島は、使用済み核燃料の格納場所もなくなり、
われわれの近辺に放置される時代がやってくる、ということだ。

東京新聞(2012/9/5)

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