本日とは言っても昨夜11時30分からの
青春リアル 特別シリーズ 福島をずっと見ているTV
は、福島から自主避難のできた人たちの苦労を報道したものだったが、
その彼らの本音は、意識的にか、隠された極めてお粗末というか、矮小化した
問題番組だった。
たとえば、北海道に避難している小学生の甲状腺検査結果に良性の小さな腫瘍が
見つかったが、これは、大して心配することはないが、一応、精密検査をしてはどうかと、
すすめられたいた。
だとするならば、福島に残っている人たち、特に子どもたちの甲状腺は
どの程度ダメージを受けているのか、即座に心配になるが、
NHKの報道は、なんら、そこまで追及する気配もない。
また、政府は、福島の人たちに、避難しても良い、くらいのことは、せめて言ってもらい
たかった、という自主的避難者の言葉に対して、
NHKは、ゲストスピーカーに、やはり、そこがむずかしいところじゃないですか、
程度のことしか発言させていない。
これが、NHKの限界と言えばそれまでだが、仮に政府が、避難しても良い、と
言った瞬間に、すべての福島の人たちの避難を政府は、責任をもって実施しなければ
ならなくなる。これには、莫大な金がかかる。
したがって、政府は、何も言えないし、何も言わない。福島を見殺しにしているのだ。
福島の人たちは、政府・東電に対して安全な避難先の準備を要求する権利がある。
避難してもよい、などと、甘いことを言っていたが、これは、NHKサイドの避難者を
見つけ出して言わせた、としか見えない。
NHKは、もっと、福島で不安におびえて住んでいる人たちの心・気持ちを率直に
とらえて、報道する義務がある。
また、福島県内各地に住む子どもたちの、甲状腺などの異常が、どの程度進行して
いるのか、など、大人たちを含めた被曝量や、異常の実態を克明に報道する義務が
あるし、これを要求することは、受信料を払っているものとしての当然の権利だ。
くだらない、ドラマ放送は、ただちにやめて、以上の放射能汚染に関する実態報道に
全力をあげて取り組むことを要求する。