本日4月26日、植田総裁の記者会見が行われましたが、相変わらずの、中身のない回答で、これでは、日本の金融政策もだめだなと、感じました。
その中で、久しぶりに、中身のある質問が、朝日新聞の記者から出ましたので、この質問と、植田総裁の回答をご説明します。
質問:
1 さきほどの総裁の、『今の円安は、無視できる材料だ』、という聞き捨てならない話が出たので、改めて、これについて伺いたい。
2 今の足元の急速な円安は、財界トップもこぞって問題視しているし、さきほどの質問の方も言われていました(最近の海外出張では、レストランの食事も高価なので、ホテルで自炊せざる得ない、という方が増えている、という話が、別の記者からあった)が、この超円安によって、日本人は、相対的(総体的)に貧しくなる、ということなので、日銀にとっても決して無視できない話だと思う。
3 この1年、円は、主だった通貨の中で、一人負け状態だと思うが、様々な経済指標からだけでは、今の一人負け円安の状態は説明しきれないと思う。
4 この日銀の10年間の金融政策と積み残された負の遺産がもたらしている円安、ということは言えないんでしょうか?
回答:
1 繰り返しになるが、『第一の力』的なところには、無視できない影響を与えつつある、と考えている。
2 ただし、金融政策判断上は、『第2の力』基調的物価上昇率が、現状でも、先ほどらい申し上げているとおり2をまだ少し下回っているという状況の中で、円安の影響も含めて利上げをしていくということが、本当にプラスかどうか、という観点から考えたい。
質問:
1 財務省の為替介入にまかせればいい、という話ですか?この急速な円安というのは。
回答:
1 財務省の、あのう、どうなさるかという点に関するコメントは、ちょっと差し控えさせていただければ、というふうに思います。
以上ですが、なんとも心もとない回答に終始していました。
この質問のポイントは、質問4の
この日銀の10年間の金融政策と積み残された負の遺産がもたらしている円安、ということは言えないんでしょうか?
ですが、これについては、
も参考にご覧ください。
追記:
最近のYoutubeで、ある経済評論家の方が言っておられた、植田総裁の過去の発言が、急に思い出されたので、付記しておきたい。内容は、定かではないが、おおむね以下のとおり。
植田総裁が、日銀金融政策決定委員時代の発言:
『黒田総裁の実施している異次元金融緩和は、地獄を見るようだ』