躍進中国・凋落日本、その原因は

本日のTBS報道特集で、中国のIT利用を中心とした躍進ぶりを見たが、これは、習近平による政府主導の強力な財政政策の推進の結果の一端だ。

番組報道によると、注文を受けた家具は、1日で中国のどこへでも届くそうだ。これは、広大な中国大陸のいたるところに即座に行ける高速道路などインフラ整備も同時に行われていることを示す。

数年前までは、貧乏な農村で、これらがなかったら、いまごろ、あてのない出稼ぎ労働者になっていただろう、と家具メーカの若社長が語っていた。

ひるがえって、日本は、どうだろうか。まさに、あてもない、凋落の一途をたどっているように見える。東芝しかり、シャープしかり。全国の計画された高速道路も地方回りは、ほとんど整備されておらず、寸断状態の場所が、いたるところにある。地方は住みにくい場所となり、あてもない東京一極集中に歯止めがかからない。

TBSのような大メディアが、このように、中国の躍進を報道しており、いまや、日本をはるかに凌駕したレベルに達していると解説している。しかし、この差が生まれた原因については、明確な解説ができていない。

その原因が、即わかるグラフをいくつか示そう。

もうおわかりだろう。『世界のGDPの推移』とググれば、このようなグラフがいくらでも見られる。

日本のGDPは、1995年までは、順調に伸びていたが、バブル崩壊とともに、橋本政権から始まった緊縮財政により、GDPの伸びは止まった。GDPの伸びが止まったのは、日本だけだ。

中国は、統計数字がいい加減だという話はあるが、それでも、強引な財政政策の拡大推進により、GDPの伸びには、目を見張るものがある。

いまや、日本は、3等国以下になり下がってしまった。

この責任は、財務省の基礎的財政収支の改善目標にある。この緊縮財政方針を覆(くつがえ)さない限り、日本の衰退は、止まらない。

TBSなど大メディアが、『国の借金で国がつぶれる』 など財務省のプロパガンダに安直に乗って、国民を20年間だまし続けてきた結果が、上の3つのグラフだ。この大メディアの無理解は、いまだに続いている。

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