自民改憲案にある『軍事審判所』のめざすところは

本日の東京新聞に

平和憲法に真っ向背反

石破自民幹事長もくろむ『軍法会議』

なる記事が出た。

自民党改憲草案は、

現憲法が、人類の長年にわたる自由と平和・民主主義獲得にいたる
闘いの歴史の末に勝ち取られた偉大な成果の結晶である、こと、

すなわち、現憲法第97条で、

「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる
自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、
現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託された
もの
である。」

と明記され、過去幾多の試練にも堪えてきたので、これからも絶対に侵しては
ならない永久の権利なのだ、と宣言する、

この最重要条項の97条を丸ごと削除している。

繰り返すが、自民党改憲草案では、この97条は丸ごと削除だ。

これは、まさに現憲法否定の人権剥奪行為で、憲法違反の犯罪行為だ。

記事の中で、山口大の纐纈教授(歴史学)は、

『戦前の軍隊のあり方自体を否定することから戦後日本は出発し、
現行憲法がつくられた。石破発言は平和国家日本のありようを根底から
覆して、戦前と同様の軍事組織の立ち上げを意図
しており、歴史の教訓を
ほごにするもの』

また、早稲田大学の水島教授(憲法学)は、

戦争体験世代の政治家にあった抑制は皆無。
戦前の反省はどこへ行ったのか』

二世・三世の戦後世代世襲政治家、特に自民党在籍政治家は、
いまや、危険きわまりない存在となった。

東京新聞(2013/7/16)
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