今日のNHKニュース9によると、中国の防空識別圏に対する日米の認識に
温度差があるという。
菅官房長官は、『ない』と否定しているが、NHKの大越さんによると『ある』という。
これは、安倍内閣の教条的あるいは、硬直的側面を表しているものだが、
とにかく、中国の言うことは、何も認めない、という幼稚で頑なな考え方に
その根拠がある。
もともと、日本・韓国の防空識別圏は、第二次大戦直後のドサクサの中で、
米軍が反共最前線として決めたものであり、当時の中国は、それどころの騒ぎでは
なかったため、今まで、放置されてきていただけの話だが、ここにいたって、
①石原が火を焚きつけた尖閣諸島問題の顕在化
②中国のGDPが世界第二位と躍り出た
からには、これまでの不公平な防空識別圏は認められない、
と言い出すのは、当然の成り行きだ、といえる。
冷静に日本の防空識別圏を見れば、明らかに、中国本土に接近した、不公平な線引き
であることがわかる。
米国は、そのような経緯があることを百も承知の助であることから、安倍さんみたいな
ゴリオシ的アホは言わない。
簡単に言ってしまえば、韓国含めて、お互い協議して決めればいいだけの話だ。
ところが、例によって、安倍さんは、外交感覚ゼロのごり押し型だから、
なくてもいい紛争の火種を作ることになるわけだ。
歴史認識問題、しかり、である。