日本政治は土台から腐っている

下に掲載した新聞記事をご覧いただきたい。

日本の政治家は腐りきっているが、その原因が、日本政治の土台、
すなわち、政治家を選出する選挙制度から腐敗していたことにあったのだ、
ということがよくわかる記事だ。

これは、長い自民党政治の結果だ。

実力のないオママゴト世襲政治家と、これに群がる秘書、官僚が、よってたかって、
日本政治の土台を自分ら政官財に都合の良い形に作り上げてきた結果だ。

これでは、良い政治家が世に出るはずがない。
出てくるのは、みな、自己虫(ジコチュー)だけだからだ。

やはり、ここで相当の荒療治が必要だが、その前に、要注意だ。

すぐにだまされやすいのが、日本国民。

橋下とか、石原が出てきて、威勢のいいことを言い出すと、すぐこれに乗る。

肝心なことは、ルーツがどこにあるのか、見極めることだ。

石原は、日本を悪くした時代の自民党の幹部だった。総裁選にも出馬したが、
落選した。今出てくるのは、オリンピック招致と同じ『夢よ、もう一度』だけだ。
中央官僚が悪だ!と言ってるのは、みなが言ってるからだ。
加えて石原は、極右に近く、危険人物だ。記者会見のくちぶりを聞いていても
人を喰った言い方はまともな人間ではない。

橋下は、弁護士タレントだが、人集めを見ていると、結局、今の政治家連中の
おちこぼれを拾い集めているにすぎない。

政党間の連携は、政策の一致が条件だ、と格好いいこと言ってるが、
当の維新の会自体、政策不在だ。

米国オバマのように、

① 中間層の減税を!
② 富裕層の増税で財政再建を!

というような、具体的で富裕層を敵にまわす貧富格差是正という
勇気ある政策は、何一つないし、言う気もさらさらない。
財政再建は野田と同じく大衆課税の消費税増税にたよるだけだ。
自民・民主と大同小異。犬の遠吠えにもならない。
何を隠そう、橋下は、ウォールストリートジャーナルから絶賛された
まさに富裕層の代弁者なのだ。

支持政党なしの無党派層が3割から4割。
これは、まさに現状を正確に反映している、と言える。

さて、荒療治が必要だと言ったが、はて、どこから手をつければいいのか、
日本も、オバマのような、行動力のある良識人が出るまで、
待たねばならないのか、むづかしい時代だ。

東京新聞(2012/11/6)

20121106東京選挙制度上_T_s

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