【金は天下の回りもの】は、江戸時代以降、日本で使われてきたことわざだ。Wikipediaによると、1865年の歌舞伎の作品『上総綿小紋単地』や、1688年の浮世草子の『日本永代蔵』に登場しているとされる。
金というものは常に人の間を巡っているものであるため、今は金を持っていない人のところへもそのうち巡ってくるということを意味する。この言葉には、自分自身が今は金を持っていなくても、そのうち自分のところへも金がめぐってくるために悲観しなくてもいいという意味も含まれている。
この冒頭の【金というものは常に人の間を巡っているものである】が真理なのだ。その真理とは、【金というものは常に人の間を巡っているものである】ため、その金の総額は、変わらない、常に一定である、という真理だ。
この真理が、表題の【国債発行・売却の原資に困ることはない】の根拠に通じている。
実に、日本人の知能は、なんと素晴らしかったことか!! はるか昔に、見事なことわざのもとに、真理を明らかにしていた、とは、驚嘆至極だ。
【国債発行・売却の原資に困ることはない】の根拠は、以下になる。
【政府による国債の発行・売却を成功させるためには、まず、そのスタートとして、国債を購入する機関が必要だ。その国債を購入する機関は、主に、民間金融機関(以下、民間銀行と略す)だ。民間銀行は、日本銀行内に預金している民間銀行の資産である日銀当座預金を原資として支出して、政府発行の国債を購入するわけだが、その国債購入の原資が、国債購入後、人の間・世の中をどのように流れていくのか、見てみると、次のようになる。
民間銀行の日銀当座預金 ⇒ 日銀政府預金 ⇒ 国民の普通預金の移動 = 民間銀行の日銀当座預金の移動
ここで、国民の普通預金の移動 部分が、人の間・世の中を普通預金(金)が巡る・移動する部分だ。
国民の普通預金が移動する民間銀行は、多岐にわたるが、ある人、あるいは、ある企業が、車などの購買活動で、その普通預金が民間銀行間を移動する場合には、同時に、その普通預金が移動する関係民間銀行間の日銀当座預金も、普通預金の移動に合わせて、同額・移動するため、民間銀行トータルで見た場合の日銀当座預金総額は、当初、民間銀行が国債を購入する際に支出した額と変わらず、常に一定である、ということになる。
したがって、1年後でも、何年後でも、その日銀当座預金総額は、変わらず一定であるため、民間銀行は、その日銀当座預金を原資として、同じ規模の国債を購入し続けることが出来る、ということになる。
つまり、表題のように 国債発行・売却の原資に困ることはない と言える。】
政府は、常に【原資がない。消費税はじめ、増税は、やむを得ない】と言うが、これが、全くのウソであることが明らかとなった。
現在日銀当座預金総額は、530兆円もある。これは、前日銀総裁の黒田氏が、10年間続けた【異次元の金融緩和】で作り上げた新規通貨だ。これを使えば、増税ゼロで、530兆円もの巨額な政府原資が直ちに得られる。
また、多くの野党が言う、日本は、世界一の債権国だから・・・などの理屈も必要なく、簡単に巨額な原資が得られる、素晴らしい政策だ、ということをまず第一に強調すべきだ。

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