これは、また、
『経験したことのない大雨』
などと、国民を愚弄する言葉を考え出したものだ。
いつか聞いたせりふ、そう、
『想定外』
と同じだ。責任逃れのにおいがする。
昨年の近畿や、今年の中国・九州地方の大水害は、
「『想定外』の大雨によってもたらされたもので、
やむを得ない天災だ」
とでも言いたいのだろうが、どっこいそうは問屋がおろさない。
これは、小泉自民党から今の野田にいたる、
『公共工事大幅削減』
がもたらした悪政の産物だ。
河川も道路も生き物だ。常にメンテナンスをかけないと、
とんでもないことになるのは、わかりきっていたことだ。
それを錦の御旗『公共工事削減』のもとに、削減し、
天下り天国の甘い汁に変えて霞ヶ関中心の官僚が吸い続けた結果が、
いまの大災害だ。
したがって、もちろん
『人災』
だ。
このことを証明できる人物は、全国にちらばっている。
そうだ、全国の土木屋だ。いや、失礼、土木技術者のみなさんだ。
特に、国土交通省傘下の道路・河川の各工事事務所の土木技術者は、
どこが弱いのか、何をすべきだったのか、当然わかりきっていたのだ。
しかし、予算は削られ、手の打ちようがなかった、というのが実態だろう。
各県土木も同じだ。
だから、これらの土木屋さんが、証言者となりうるのだ。
土木屋のみなさん、一般の国民は、すぐにだまされるのだ。
『経験したことのない大雨』によって、堤防が決壊し、
大災害になってしまったことは、やむをえなかったのだ、
とあきらめてしまう。
ほんとうに、そうなのか?今の土木技術で克服できなかったのか?
私には、そうは、思えない。今のわが国土木技術は、世界一の
レベルにある。予算を削られたから、できなかっただけなのだ。
だから、土木技術者のみなさん、いまこそ、声を大にして
どうすればよかったのか、また、今後どうすべきなのか、
勇気をもって国民のみなさんに打ち明けようじゃないか!
そして、
『わが日本のインフラ整備のために政治の流れを変えよう!!』
ではないか!!
いまの野田では、いよいよ、災害天国に成り下がるまでだ。