都民ファーストの一人勝ち、という結果になりましたが、これは、自民党に対する不満が一挙に噴き出たものだと言えるでしょう。
メディアのおおかたは、これで、自民一強支配の潮目が変わるとみていますが、私は、そうは思いません。
小池さんももともとは、自民党員であったことから、結局、自民党の焼き直し的政策でかわりばえのしない政治になると思います。
しかし、それでは、今回都民ファーストに投票した人の8割以上の方々は、満足しないでしょう。
選挙直前の6月下旬に、赤坂の料亭(?)で自民党幹部と酒を酌み交わして、おまけに一幹部と、ゆびきりげんま、までしていた小池さんの
ことですから、やはり、期待できないでしょう(7/2 19~23 フジテレビMr.サンデー放映)。
ところで、反自民であれば、今回の都議選で、社民党や共産党が盛り上ってもよさそうなものでしたが、なぜ盛り上がらなかったのか。
これは、やはり、両党の硬さ、硬直性、といいますか、唯我独尊、他を寄せ付けないかたくなさに原因があると思います。
さらに経済の現状分析の誤りとそれから出る誤った政策も原因だと思います。
これから、国政選挙に入っていくわけですが、この反自民の不満たらたら勢力の適切な受け皿がないと、小池新党とは言え、
ふたたび、自民一強支配と同様な時代になるでしょう。
民進党は、寄り合い世帯であまり期待できないので、やはり、社民・共産の2党がどれだけ、国民に寄り添う柔軟路線に変身できるか、
さらに、経済の問題点を正確に把握し、どれだけ政策に反映できる政党に変身できるかが、わが国の未来を決める重要なポイントになると思います。