昨日の2017年11月29日に発射された北朝鮮のICBM軌道(水平距離960km、高度4500km)を半径6350kmの地球上に略図的に描いてみた。下図のとおりだが、この着地点のすぐ近く(約250km)に日本列島がある。着地点右側、飛行水平距離(960km)の約1/4の地点だ。
この高度4500kmは、宇宙ステーションが約400km程度だから、その10倍以上の高度になる。このきわめて高い位置から、切り離されて小さなブロックのような形になったロケットの弾頭が大気圏に再突入して地上まで落ちてくるわけだが、その落下軌道上には、空気抵抗や、気流など予測不可能な外力が加わることとなる。
この厳しい環境の中で、目標とする落下地点目指して落ちてくるわけだが、目標位置と実際の着地点の間には、必ず差があるものと思われる。その差、いわば誤差の範囲が大きければ、日本列島に落下することとなる。誤差率がどの程度か、わからないが、仮に25%以上あれば、日本列島に落下することとなる。多弾頭実験でもすれば、さらに危険度は増す。
大陸間弾道弾(ICBM)の実験には、日本海は、あまりにも狭すぎるエリアなのだ。