ある新聞社の社説に以下の内容があった。
GDPマイナス 『ばらまき』でリスク増す
・・・ 高市政権は近く経済対策を決め、今国会で補正予算の成立を目指す。だが、「責任ある積極財政」の掛け声で野放図に規模が膨張するのはリスクが大きい。
歳出が膨らみ続ければ、赤字国債の発行に頼るしかない。財政への信頼が低下し、さらなる円安や金利上昇を招く恐れがある。円安に伴う輸入物価の高騰は生活をさらに圧迫する。
国債市場では、長期金利の指標である新発10年債の利回りが17年半ぶりの高水準に上昇した。高市政権が財政拡張路線に突き進み、財政状況がさらに悪化するとの懸念が強まった。金利上昇で借り入れコストがかさめば、設備投資の意欲は冷えてしまう。・・・
よく、メディアは、【長期金利が高水準に上昇した】と称して、われわれ国民を惑わすので、この際、率直にインターネットで【理想的長期金利はあるのか】と質問したところ、ただちにAIで回答を得た。
そして、その回答の中で、疑問点があったので、さらに質問したところ、ふたたび、直ちに回答を得た。
その回答が、参考になったので、ここに、全文を再掲するので、ご覧ください。
【質問】理想的長期金利の算出式はあるのか
【AI回答】「理想的な長期金利」を単一の計算式で算出する方法は存在しません。長期金利は、多様な経済的要因が複雑に絡み合って市場で決定されるものであり、その「理想値」は経済状況や目的によって異なるためです。
長期金利(一般的には10年物国債の利回り)の水準は、主に以下の要因によって決まります。
需要と供給のバランス: 国債を買いたい人が多ければ金利は下がり、売りたい人が多ければ金利は上がります。
中央銀行の金融政策: 日本銀行などの金融当局の政策金利や、国債の買い入れ方針が長期金利に影響を与えます。
期待インフレ率: 将来の物価上昇期待が高まると、金利も上昇する傾向があります。
景気拡大期待: 経済が好転し、企業の資金需要が拡大すると予想される場合も、金利は上昇する傾向があります。
財政政策への懸念: 国の財政状況が悪化する(国債の新規発行が増える)といった懸念が生じると、将来の金利上昇圧力がかかります。
海外の金利動向: グローバル経済の中で、他国の金利水準の影響も受けます。
これらの要因は常に変化しており、その時々の市場参加者の見通しや行動が金利水準を動かします。
経済学的なモデル(例えば、実質金利と期待インフレ率の関係など)は存在しますが、それはあくまで理論的な説明枠組みであり、現実の市場金利を正確に計算するための「理想的な」単一の計算式ではありません。
【再質問】財政政策への懸念: 国の財政状況が悪化する(国債の新規発行が増える)といった懸念が生じると、将来の金利上昇圧力がかかります。
とあるが、これは負の面だけの論調。プラス面の効果を無視した暴論。 プラス面を考慮したら、どうなるか?AIの回答を伺いたい。
【AI回答】財政政策による国債の新規発行は、ご指摘の通り負の面だけではなく、経済学的に見て複数のプラス面(波及効果)をもたらす可能性があります。これらのプラス面を考慮した場合の全体像は以下のようになります。
財政政策(国債発行を通じた政府支出の拡大)のプラス面
財政政策のプラス面は、主に有効需要の創出と経済成長の促進という側面にあります。
有効需要の創出(ケインズ的効果):
政府が国債を発行して得た資金で公共事業(道路、橋、インフラ整備)や社会保障、補助金などに支出すると、それが新たな需要を生み出します。
この政府支出は、建設業者や関連産業の売上となり、そこで働く人々の所得となります。
所得を得た人々が消費を増やせば、さらに別の産業の売上が増えるという形で経済全体に波及していきます(乗数効果)。
不況期やデフレ期には、民間の需要だけでは経済を回復させる力が不足するため、政府が意図的に需要を創出することが極めて重要となります。
経済成長の促進(供給力の強化):
政府支出が、将来の経済成長に資する分野(教育、研究開発、技術投資、インフラ整備)に向けられた場合、単なる景気刺激に留まらず、国の潜在成長力そのものを高める効果があります。
例えば、高速通信網の整備は、将来のデジタル経済の効率化に不可欠な基盤となります。このような投資は、長期的に企業の生産性を向上させ、税収増に繋がる可能性があります。
金融市場の安定化:
不況時に政府が積極的に財政出動することで、企業倒産や失業の増加といった最悪の経済事態を防ぐことができます。
経済の急激な冷え込みを防ぐことは、金融システムの安定化にも繋がり、市場全体の信頼を維持する効果があります。
プラス面を考慮した場合の「金利上昇圧力」の解釈
これらのプラス面を考慮に入れると、「財政状況の悪化懸念が金利上昇圧力になる」という見方は、より多面的な解釈が必要になります。
景気回復に伴う健全な金利上昇: 財政政策によって経済が実際に回復し、企業の資金需要が増加した結果として金利が上昇するのであれば、それは経済成長の証左であり、望ましい現象と捉えられます。
信用の維持が前提: 重要なのは、市場が「この政府支出は将来の経済成長に繋がり、結果として財政も健全化する」と納得できるかどうかです。市場が政府の財政運営を信頼している間は、たとえ国債発行残高が増えても、急激な金利上昇は起きにくい(あるいは抑制できる)可能性があります。
まとめ
「財政政策への懸念」は、財政規律の緩みや将来世代への負担増といった「負の側面」に焦点を当てた論調です。しかし、プラス面として、景気刺激や将来の成長投資といった側面があることも事実です。
したがって、財政政策の評価は、単に国債発行額の多寡だけでなく、「その資金がどのように使われ、どれだけのリターン(経済成長)を生み出すか」という点と、「市場の信認を維持できるか」という点のバランスによって決まると言えます。プラス面を無視した暴論ではなく、経済の両面を見据えた議論が不可欠です。
AIの最初の回答は、まさに、財務省の公式見解そのものだ。メディアも財務省からの資料をそのまま丸写し、といっても過言ではない。
貧困・窮状化した日本は、【打出の小槌】たる、【日銀当座預金】をフル活用した【国債発行による巨額財政出動】以外では救われないのだ、ということと、そのベースとなる【国債と日銀当座預金による政府財源の確保】の意味するところの十分な理解と必要な行動が、求められているのだ、ということを、国民は深く自覚しなければならない。

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