今回の台風19号でも、首都圏を洪水被害から守った立役者をご存知でしょうか。
首都圏外郭放水路です。
地底50mを流れる世界最大級の地下放水路
そして、この首都圏外郭放水路を可能にしたものが、利根川と江戸川の分岐点南側の江戸川に設置された関宿水門です。利根川上流の水位が増したときに、江戸川に流れる量を調節して江戸川の水量に余裕を持たせることを目的にした水門です。
首都圏外郭放水路は、洪水を防ぐために建設された世界最大級の地下放水路です。中川、倉松川、大落古利根川、18号水路、幸松川といった中小河川が洪水となった時、洪水の一部をゆとりのできた江戸川へと流すことができます。
われわれの先人たちが長年かけて作って来たこれらの洪水対策設備のおかげで、首都圏は洪水被害を免れたのです。
やればできます。
これら、国土交通省など先人が作り上げた設備をよく見てください。
作れば出来るし、洪水被害も未然に防ぐことができます。
前に書いたこれ以上財務省・緊縮主義の犠牲者を増やすな!の中の国土交通省 治水事業費の推移のグラフを見てください。そこでも書きましたが、1998年以降現在までの21年間に、実に84兆円もの対策が必要な治水事業費がカットされてきたのです。これは、すべて財務省の緊縮政策、プライマリーバランス黒字化という誤った政策のためなのです。これで多くの人が命を失い、財産を失いました。
われわれ自身の生活を守るために、国土交通省の水害対策事業の推進を声を大にして応援しましょう!