WHO・IAEA・チェルノブイリの実態と解決法

WHOの独立性を確保するためのインディペンデントWHO活動
しているフェルネクス博士のインタビュー
OurPlanet-TVより引用)

1 WHOの問題とは?
2 チェルノブイリ被曝健康被害の実態

3 解決方法は、何か?

15分程度ですが、大変参考になることを、わかりやすく話されています。
ぜひ、ご覧ください。

1929年ジュネーヴ生、現在83歳。医学博士。
チェルノブイリ原発事故時は、WHOの専門委員。

1 WHOの問題とは?

○ WHO(世界保健機関)は1946年に設立された。
○ その憲章はすばらしく戦後の希望の産物。
○ WHOは世界中の人々の健康を担っている。
○ 憲章には、人々の意識を育てることも謳われた。
○ 一般の人々に情報を与え病気から自身を守れるようにするため。
○ しかし、そのすばらしい憲章は守られなかった。
○ 映画「真実はどこに? WHOとIAEA放射能汚染を巡って」
・ なぜ私たちの議事録が公表されなかったのか?
・ 会議がIAEA(国際原子力機関)と共同で組織されたからだ。
・ 問題は、国連でこれらの統計が入手できない事だ。
・ どの政府もデータを私共に送ってこない。
○ WHOは、1956年原子力産業の発展を受けて優秀な遺伝学者を
  世界中から集めた。
○ そして、原子力が健康に対しどのような影響を及ぼすか調べた。
○ 医学者たちの結論は、「遺伝子とは体内で最も貴重なもので、
  子供が生まれる時に受け継がれるもの。原子力産業が広がれば
  人々が被曝する機会が増え、遺伝子に変異が起きるリスクも増える」

○ 「人々に有害であり、子孫にも有害な結果をもたらすだろう」
○ このメッセージに原子力ロビーは怒った。
○ ちょうどこの頃に作られたのがIAEA(国際原子力機関)だ。
○ IAEAは、原子力の推進とプロパガンダ(英: propaganda 特定の
  思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った宣伝行為)のための
  組織。
○ IAEAの憲章によると第一の目標は、
 「原子力が、人々の健康や繁栄、世界平和に貢献し、促進拡大すること」
 「原子力は拡大すべき、人々を幸せにする」
  と言っている。
○ WHOの専門家たちの見解とは逆だったので、対立が起こった。
○ IAEAは、国連機関の中で特別な力を持っている。
○ IAEAは1959年、WHOと協定を結び、
  WHOが原子力について発言する場合、IAEAの同意が
  必要になった。
○ 数年後、WHOは原子力産業による放射線被害について
  全く関与できなくなってしまった。

○ 映画「真実はどこに? WHOとIAEA放射能汚染を巡って」
・ 5年間、彼らは現場に一切姿を見せなかった。
・ WHOはIAEAに現場調査を一任した。
・ 「チェルノブイリの影響は消え去らない。予想できない形で、常に大きく」
・ 「大多数の住民は、チェルノブイリ事故による深刻な健康被害を
  心配する必要は一切ない。」
・ 「否定するなんてとんでもない。一番懸念されるのは遺伝子への
  影響だ。」
・ 「信頼おける雑誌に発表された十数の科学論文は、遺伝子への影響の
  深刻さを示している。」
・ 「低線量被曝がもたらす影響は未知だ。」
・ 「未知だって?よく言えたもんだ。放射能について私たちは何もかも
  知っている。チェルノブイリで新たに学んだことは何もない。
  チェルノブイリは、無知の人々に教えただけ」
・ 「この状況は、特殊で他とは全く違う。」
・ 「そんな事は、断じてない。」
・ 「慢性で永続する」
・ 「そんなことは断じてない」

2 チェルノブイリ被曝健康被害の実態

○ アレクセイ・ヤブロコフ博士が5000の研究をまとめた本がある。
・ 「チェルノ  ブイリ大惨事、 人と環境に与えた影響」
  (アメリカ科学アカデミーから出版)
・ IAEAが無視してきた研究もたくさん含まれている。
○ バンダジェフスキーはセシウムの臓器への影響を調査、
  続いてセシウムの臨床研究をした。
・ この研究を読むと、一部の見解とは逆に、内部被曝は外部被曝より
  はるかに有害だと分かる。
・ 外部には拡散的にガンマ線が降ってくるが、内部被曝では、
  放射性物質が内臓に濃縮される。
・ ストロンチウムは骨の周囲の造血器官に蓄積する。すると、それに
  関連した病気が出てくる。
・ セシウムは心臓や内分泌器官に蓄積し病気を引き起こす。
  生殖腺に集まれば成熟が遅れたり、男女ともに不妊症になる場合も
  ある。甲状腺にも蓄積する。ヨウ素だけではなくセシウムのような
  放射性物質も甲状腺に蓄積する。
・ また、免疫系も大きく損傷し、癌も心配される。
・ 難しい問題だ。
○ 先端的な研究を紹介する。
・ チェルノブイリ周辺の森に生息していたノネズミを調査したところ、
  遺伝子に様々な損傷が見つかった。
・ 高線量地域でも低線量地域でも影響があった。100倍の違いでも
  同じ現象が見られる。遺伝子システムの被曝は、どのレベルでも
  有害だ。
・ 深刻なことに、世代を経るごとに影響が強まっていた。
・ ノネズミの研究は継続していて、現在、22世代目になっている。
  その間、遺伝子の異変は増え続けている。
・ 動物の場合、子が子宮内で死ぬケースが多い。
・ 人間の場合も、被曝した親の世代よりも子どもだちの方が病気に
  かかっている。

・ チェルノブイリでは、事故処理で多くの人が被曝したが、その子ども
  たちは、親以上に遺伝子の異変が見られる。そして孫たちの世代では
  さらに異変が増えている。未来の世代のことが本当に心配されている。
○ 映画「真実はどこに? WHOとIAEA放射能汚染を巡って」
・ 「7歳の時からの病気なの。もう14歳。膠原病です。心臓が痛むの。」
・ 「生後3ヶ月の時、心臓に雑音があるとわかった。いつもここに来る。」
・ 「遊べない、走れない。息が苦しくて走るのがつらい。目の前が真っ暗に
  なる。」
・ 「98年に脳卒中になって3ヶ月入院した。左足と腕と顔の一部が麻痺した。」
・ 「心臓に欠陥が見つかったみたい。13歳。」
・ 「あそこの家は子ども8人。皆そろって無気力だね。昔の子どもとは違う。
  昔は走って騒いで氷の上でそり滑り。今は横になって眠るか、ずっと座ってる
  か、だよ。」

3 解決方法は、何か?

○ チェルノブイリでは、免疫系に重大な影響が出ていた。
○ 子供の内臓に障害を起こす抗体が見られた。
○ 甲状腺やインシュリンを分泌する膵臓に働く抗体物質を計量すれば
  糖尿病や甲状腺機能低下症にかかるリスクが明らかになる。
○ 症状は後から出てくるが、今すべきことがある。
○ 酸化には抗酸化物質で対抗する方法がある。ビタミンやカロチンだ。
○ これらは、野菜や果物などから摂(と)れる。にんじんなど赤い野菜。
○ 高価なものではない。もちろん汚染されていないことが大切。

○ それぞれの家庭は不安に暮らしている。当然のことでしょう。
○ 大学の医学部は役割を果たしていない。
○ 必要なのは、予防。
○ 最悪の事態を回避すること。それが医学の仕事。

以上

 

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