石破発言の欺瞞と危険な挑発性

今日のNHKの日曜討論で、石破さんは、要旨

『海外で同盟国の米国が攻撃を受けた場合、我が国に危険が
及ぼされるような状況になった時には、集団的自衛権で自らを
守らなけらばならない』

のような発言をした。

この内容は、いかにもマヤカシ的なおかしな内容だと思わないのだろうか。

まず、

1)アフガンなど遠い海外で米国が攻撃を受けた、ということ自体、
おかしなことだが、これを容認したとした場合、わが国(日本)が
何もしなければ、米国を攻撃した部隊が、日本に矛先をむける
ことは、まずない、と断言できるだろう。

2)ところが、石破発言によると、日本が何もしなくとも、米国を攻撃した
部隊は、同時に、同盟国である日本にも攻撃をしかけてくる
可能性が大であるから、日本も集団的自衛権を発動して、参戦し、
自国を守らなければならない、ということになる。

3)これは、どう見ても、おかしな話だ。何もない所へ、あえて緊張を日本から作り出す、
いわゆる『挑発』行為以外の何物でもない。

4)一方、現代史を見ると、米国には、数多くの『攻撃を受けた』という
戦争経験があるが、その中で、一度でも、わが国が、攻撃を受ける
ような危険な事態が起きたことが、あったか?その答えは、もちろんNO!だ。

5)つまり、石破発言は、起こりえない事態を起こるものと想定して、
集団的自衛権を発動すべきなのだ、と主張する。
まさに、石破氏は、架空条件を想定した、いわば精神錯乱状況に陥った、
理解不能の議論をしているとしか言いようがない。

6)何もしてこないのに、集団的自衛権を発動して動き出すのは、
挑発行為以外の何物でもない。明らかな一方的宣戦布告であり、
日本国憲法違反の戦争犯罪で、これこそ最も危険行為だ。

7)石破発言は、以上のように、本末転倒の精神錯乱の産物であるが、
危険な宣戦布告を内在した爆弾であると断じざるを得ない。

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