「三菱東京UFJ銀がPD資格返上を検討」

ついに、マイナス金利の影響は、国債市場にも波及してきた。
直近の長期金利(十年国債)は、▲0.118%。▲0.1%を突破した。
このため、発行予定額の4%以上の応札が義務付けられているプライマリー・ディーラー(PD、国債市場特別参加者)の資格返上を検討しだした、というわけだ。
財務省から新規発行される国債までもがマイナス金利だ。こんな異常事態では、国内の銀行がPDの資格を返上したくなったとしてもうなづける。

「国内勢からも離脱、三菱東京UFJ銀がPD資格返上を検討」

三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の三菱東京UFJ銀行は、国債市場特別参加者(プライマリーディーラー、PD)の資格返上を検討している。国債の安定消化を進める上で、重要な役割を果たしてきたPD制度からの離脱の動きは、国内金融機関では初めて。

三菱東京UFJ銀広報の高原一暢氏は、同資格返上について「検討はしているが、決定した事実はない」と述べた。一方、グループの三菱UFJモルガン・スタンレー証券とモルガン・スタンレーMUFG証券はPD資格を維持する見通しだ。

現在PD資格を有する金融機関の数は22社。各社は国債入札の際に発行予定額の4%以上の応札が義務付けられているため、これまでは9割近くの国債消化がPD制度によって担保されていた。財務省によると、PD資格は申請制のため引き留める仕組みはなく、取り下げはいつでも可能だ。・・・

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