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安倍首相の歴史認識迷走足跡一覧表

 最近の安倍首相の発言は、日米のみならず、アジアの平和と安定を
著しく損なうものだ。

  『アベノミクス』による、みせかけの株価・景気回復も、海外勢のアジア火種国たる
日本からの 一斉引き上げで、これまでか、といった危機論も浮上している。

  ここで、最近のこれら問題発言と、それによる国際反響を整理してみた。

ひと言で言えば、安倍首相は、中・韓に対しては、『毅然』とした態度で、
有害無益な持論を展開するが、米国から懸念が出されると、コロリと態度を変え、
引っ込める、というか、はぐらかしてごまかそうとしていることがよくわかる。
[参考] 安倍さん、早速アジアで火種づくり

安倍首相発言
国際反響
内容
問題点
出典
内容
出典
2/1
①わが国はかつて多くの国々、とりわけアジア諸国に多大な損害と苦痛を与えた。その認識について、安倍内閣は歴代内閣の立場と同じだ。(参院本会議) 姿勢とりつくろい
東京
新聞(5/16)
     
4/22
②安倍内閣として村山談話をそのまま継承しているわけではない(参院予算委) アジア諸国民の傷を逆なで      
4/23
③憲法前文の否定:
憲法の前文に、『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意した』とあるが 、自分たち国民の安全・命を他国の人たちの善意に委ねていいのか、このこと自体を疑問に思わない方がおかしい、というのが私の考え方だ。(参院予算委)
憲法の前提である平和主義の全面否定。安倍首相の基本的前提は、『他国不信』であり、冷戦時代の『仮想敵国』構想。これから、軍備増強策が必然となる。
参院インターネット中継
     
④村山談話・小泉談話の否定:
丸山議員が質問された点(村山談話は、非常に問題だが、どう思うか?)は、まさにこれはあいまいな点と言ってもいいと思う。特に、侵略という定義については、これは、学会的にも国際的にも定まっていないと言ってもいいんだろう、と思う。それは、国と国との関係においてどちらから見るかということにおいて、違うわけだ。そういう観点からも、そういう談話においては、そういう問題が指摘されているのは事実ではないかと思う。(参院予算委)
『侵略』の学説で、侵略の事実を否定し、無罪化しようとする犯罪的論法。      
4/24
⑤靖国参拝について:
  国のために尊い命を落とした尊いご英霊に対して、尊崇の念を表する、これは、あたりまえのことであり、わが閣僚においては、どんな脅かしにも屈しないその自由は確保している。これは、当然のことと思う。(参院予算委)
『ご英霊』は、中・韓から見たら、まさに仇。まずは、中・韓の全犠牲者の墓参の後に、靖国参拝だ。
韓国
①韓国メディア『侵略と戦争責任の否定』

②与党セヌリ党『軍国主義に戻る安倍政権を糾弾する国会決議案』の推進表明

③朴大統領『歴史認識が正しく確立されない限り、過去の傷は悪化し、未来志向に進むのは難しい』と憂慮を表明

④聨合ニュース『日韓対立の一方、中韓が緊密になり、東北アジア外交は韓米日の強調から韓米中関係に重心が移る』
東京
新聞
4/25
5/1
     
米国
①米議会調査局が日米関係の報告書をまとめ、旧日本軍慰安婦問題などをめぐる安倍首相の歴史認識について『(東アジア)地域の国際関係を混乱させ、米国の国益を害する恐れがあるとの懸念を生じさせた』と指摘。

②報告書では、首相が『強固な国粋主義者』として知られ、『帝国主義日本の侵略やアジアの犠牲を否定する歴史の修正主義の立場をとっている』と指摘。

③慰安婦問題や靖国神社参拝をめぐる言動は、『米国や日本の近隣諸国から注意深く監視される』と強調した。

④報告書は、植民地支配と侵略を認めた1995年の村山首相の談話について、安倍首相が今年4月の国会答弁で『そのまま継承しているわけではない』『侵略の定義は国際的にも定まっていない』と述べたことに触れ、米国が非公式に懸念を伝えたとの報道に言及。

⑤慰安婦問題では、報告書はクリントン前国務長官が『慰安婦』ではなく『(強制された)性的奴隷』という用語を使うよう国務省高官に指示したとの報道に注目。

⑥さらに、旧日本軍の関与を認めた93年の河野談話の見直しが安倍首相の持論であり、仮に見直せば日韓関係を悪化させると報告。

⑦さらに、『首相は熱心な国粋主義者を閣僚に選んだ』と指摘。複数の閣僚が靖国神社を参拝し、中韓両国が反発していると説明。

⑧米有力紙も、安倍首相について『歴史を直視していない』(ワシントン・ポスト)、『不要なナショナリズム(ニューヨーク・タイムズ)』とする社説掲載。
東京
新聞5/9
5/8
⑥侵略の定義に関する国連総会決議(第3314号)は、最終的には安保理で決めるものだ。しかし、安保理も過去にさかのぼって定義することはない。また、絶対的な定義は学問的には決まっていない。(参院予算委) 『侵略したと思うか』の質問に対して未回答
参院インターネット中継
韓国
①朴大統領、米議会で、『北東アジアは経済的な相互依存を強める一方で、歴史問題などでかっとうが深まっている。正しい認識を持たなければ、明日がない』、と演説。

②朴大統領、ワシントン・ポスト紙とのインタビューで『(韓国)国民の傷をうずかせ、周辺国政府の傷を悪化させて、結束を弱めている。責任ある歴史認識を持たなければならない。』と日本の動きを批判。
5/9
     
中国
①外交部(外務省)の華春瑩報道官は9日の定例記者会見で「日本 軍国主義の対外侵略の歴史には揺るがぬ証拠があり、国際社会ではとっくに最終結論が出ており、学問的な問題などではない。日本側がしっかりと歴史を鑑と し、実際の行動によってアジア隣国と国際社会の信頼を得ることを望む」と表明した。
人民

日本語版
5/15
⑦(米議会調査局が出した日韓関係懸念報告に対してどう思うか、の質問に対して)朴大統領就任時に電話会談をしたが、何も懸念表明はなかった。民主党政権時代に当時のイ大統領が竹島に上陸した。わが方は、何も問題ない(参院予算委)。 質問に未回答
参院インターネット中継
     
⑧日本が侵略しなかったと言ったことは今まで一度もない。政権としては村山談話を全体として受け継いでいく(参院予算委) 『侵略した』ということも言っていない。歯切れが悪い。      
⑨ここで侵略問題について議論すれば外交、政治問題に発展する。行政府の長として、歴史認識に踏み込むことは抑制すべきだと考える。歴史家に任せるべきだ。(参院予算委) 本末転倒。自分で『侵略』問題を提起しておきながら、逃げるから問題視される。      
⑩村山談話・小泉談話については、菅官房長官から答えているように、政権としては、全体として受け継いでいく(参院予算委)。 回答の中で、侵略・植民地支配の部分は、触れずじまい。      
⑪(従軍慰安婦の強制連行に触れた93年の河野洋平官房長官の談話に関する質問に対して)菅官房長官が答弁することになっている(と直接答えなかった。参院予算委) 回答回避      

憲法改正2/3条項の改正は必要か?・・・その2

現行憲法改正要件の三分の二というと、かなり厳しい条件のようにも聞こえるが、
では、いったい、この国会議員の三分の二の意見で反映される民意は、全有権者の
うちのどのくらいの割合になるのだろうか?

平成24年12月16日執行 衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報結果
の全有権者数内訳(投票・無投票)から、憲法改正要件を満たす全有権者数に対する割合を
計算すると下表が得られる。

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