問題だらけの『夢の核融合発電』

東京新聞(2012/2/7)に核融合発電の問題に関する記事が、わかりやすく
掲載されたので、核融合の問題点について、ご紹介させていただきたい。

核融合炉の問題点については、Wikipedia の核融合炉の欠点に詳しく
書かれているが、下記記事内の、核融合科学研究所小森所長の

『実験で発生する中性子は、完璧に抑えることができる。放射性物質の
トリチウム(三重水素)もごく微量を放出するだけで、住民に迷惑をかけることはない。』

とは、まったく逆で

放射性廃棄物
核融合反応で発生する中性子は、核融合炉壁及び建造物を放射化する。
放射化された核融合炉周辺の機械装置や建物が安全に本来の機能を
発揮出来るような設計が求められる。たとえばITERにおいては2万トンの
低レベル放射性廃棄物を発生させると推測されている(東海発電所の
廃止措置に伴う物と同程度の量)。
今後建設されるそれらの建物はすぐに廃棄できず既存の原子炉と
同様30年程度の冷却期間が必要だと予想される。地層処分などの問題は
現在の原子炉と同じ様に、費用の問題や環境汚染対策が必要である。
古くなったダイバータやブランケットは定期的に放射性廃棄物として発生する
のでこれらの処理も必要となる。これらの発生頻度を最小化する部材技術の
開発が求められる。
また、三重水素の燃料化プロセスでも放射性廃棄物への配慮が必要となる。』

と書かれている。

また、京都大学原子炉実験所の小出裕章氏の

『2013年2月2日 核融合なんて研究はやるべきでない!小出裕章さん講演と
インタビュー@小牧 ★「核融合」部分について文字起こし』

でも、次のように説明されている。

『・・・
私はこの研究は成功しないと思ってる。
大変難しいことで、「地上に太陽をつくりだす」ということであって、
猛烈に乗り越えることが難しい壁がいくつもあって、今日まですぐにでもできると
学者たちが言ってきたけれどその壁の厚さゆえに、計画がどんどんどんどん先送りに
なって今世紀の終わりまで、まだ100年くらいあるわけですけど、その間にできると
信じてる核融合研究者は1人もいない。それほど難しいことです。

できないと言う以上に「やるべきでない」と思っています。

なぜか?
核融合というものをやろうとすると「トリチウム」という物質を燃料を使う。
トリチウムは「水素」です。
水素というのは天然に広くあるわけだし水というのは水素と酸素でできている。
私の身体はほとんど水だらけですから水素は山ほどあるけど、天然にある水素は
放射能を持ってない水素です。
ただしトリチウムというのは放射能を持った水素。
それを燃料に使うのが「核融合」。

水素というのは閉じ込めることが大変難しい元素で、水素は金属のボンベに
入れても、金属のボンベを突き抜けてしまうほどに金属でも何でも突き抜けて
出てしまうという、大変閉じ込めることが難しい。
そして環境に出てきてしまえば水になってしまう。

水は人間にとって必須のものですから水素があれば必ず身体に閉じ込んでしまう。
これまでは放射能がない水素だけしか周辺になかったものですから、
こうやって人間は生きて来られた。

放射能を持った水素を環境にまき散らすことになれば人間が耐えられるか
どうかは大変な問題になる
だろうと思う。
・・・』

東京新聞(2013/2/7)
20130207東京核融合_1_s
20130207東京核融合_2_T_s

LINEで送る
Pocket

3 thoughts on “問題だらけの『夢の核融合発電』

  1. 小出さんのコメントは非常に重要です!放射線を帯びた水素という問題は、人体に大きな影響を及ぼす❗

    1. ありがとうございました。
      しかし、大半の原発が休業中とはいえ、莫大な使用済み核燃料問題と熊本地震が示す無差別連続多発地震という新たな地震モードを考えますと、いかにすれば良いのか、正直、途方に暮れちゃいますね。

  2. 金属容器でも閉じ込められないのに、人間の体からは出ていかない・・?矛盾してないか?
    東京新聞ってだけで信頼性低いのに。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。