支持率2割で政権が取れるわけ・・・前回は民主、今回は自民

今回の衆院選では、自民圧勝が大方の予測だ。
なぜ、支持率2割の自民が圧勝なのか?不思議に思われるかもしれないが、
その原因は、

支持率わずか2割の自民党が政権復帰できるわけ・・・小選挙区制の怪

または

無党派層44%の棄権は極めて危険!2012衆院選:自動投票政党選択システム

にも書いたが、小選挙区制という選挙のしくみにある。

いかにもわかりにくいので、ここで、再度、簡潔にご説明しよう。

1)小選挙区制

小選挙区制(定員300名)とは、全国を300の小選挙区に分割し、
それぞれの選挙区の定員を1名とする制度。

これにより、最多得票数を得た1名のみが当選する。
したがって、立候補者が多数いる場合は、票は分散し、
各人の得票率(支持率)は低くなるが、それでも、とにかく、
その中で、最も多くの票を得た者1名だけが当選
する。

それが、前回2009衆院選では、民主であり、
今回は、共同通信の支持率世論調査結果では、
自民が、わずか21.4%とは言え、トップであるため、
自民圧勝が予測される
ということになるわけだ。

そして、この党以外に投票した票、すなわち約8割の票は、
まったく生かされず、死票となり、ゴミ箱に
捨てられる。

こうして支持率2割だけでも得票数がトップであるというだけで、
当選するので、全国的に同じ傾向だとすれば、全国の各小選挙区で
当選を果たし、政権を奪取しうることになる。

つまり、支持率は、2割だけなのに政権の座にすわれるのだ。

したがって、21.4% の低支持率とはいえ、支持率ではトップの
自民党が、全国300小選挙区のうち、打率8割としても、

   300名 × 0.8 = 240名

という定員の大半を占める圧倒的多数の議席を独占することになる。

しかし、これは、民意の2割だけの反映の結果であり、残り8割の民意は、
アンチ自民であるため、まさに真の民意とは大きくかけ離れたものである

言わざるをえない。

つまり、小選挙区制の本質は、多数の意見を封じ込め、少数派、
これは具体的には、富裕層を代弁する独裁体制構築選挙制度
である
という点にあり、極めて有害かつ危険だ。

2)比例代表制

もうひとつ、比例代表制(定員180名)という選挙制度がある。
わが国は、小選挙区制と比例代表制を併用している。

比例代表制は、得票数に比例した議席数を配分する。
この制度は、まさに民意を忠実に反映する制度だ。

自民の場合で獲得議席数を予測してみよう。

同じく共同通信調査の比例区での自民支持率は、18%だが、
支持政党未定者(44%)が棄権したとした場合には、
全投票数内での比率は、

   18/(100-44) = 18/56 = 32%

となり、結局、自民の比例区での予測獲得議席数は、

   180名 × 0.32 = 58名

となるが、やはり有効票内の率としては、全体の18%でしかない。

しかし、これで、自民は、小選挙区+比例区で

   240 + 58 = 298名

と衆院定数の62%の安定多数獲得が確実となる。

3)問題点と解決策

ここまで読まれてきた頭の良い皆様は、現行制度のあまりにもひどい歪み
すでにお気づきかと思われる。

この2つの選挙制度の定員数が、あるべき姿とは、まさに逆転している、
ということだ。
現行は、先にも書いてきたが、

   比例区(180名) < 小選挙区(300名)

だ。
しかし民意を忠実に反映したいならば、少なくとも

   比例区定員 > 小選挙区定員

であるべきだ。さらにズバリ言うならば

   すべて、比例区のみにする

べきだ。

この選挙制度の歪みは歴代自民党政権が、

   『二大政党制にするため』

と称して、せっせと比較第一党の自民党に有利なように
改悪
しつつ、今日にいたったわけだ。

しかし、ここに来て、野田が、さらに追い討ちをかけた。

   『比例区の定員を80削減』

つまり、比例区定員を、180名 → 100名に減らす、
ということを、自民に強要したのだ。安倍も表向きは、イヤイヤを
よそおいながら、内心ほくそ笑んで同意した。

この比例定数削減は、民意を反映する制度をさらに弱体化しようとする
民主主義破壊の犯罪的行為だ。

野田は、これが、自分の首を絞めることになるのだ、ということは、
わかっていないのだろうか?

わが国の選挙制度は、最悪のレベルに、独裁国家構築の方向に
向かっていることは間違いない。

でどうすれば良いのか?解決策は何か?

答えは簡単だ。

まず、定数削減には断固反対すべきだが、
さらに真の民主主義を確立するためには、
諸悪の根源である小選挙区制を廃止し、
すべて比例代表制にするべきだ。

中には、中選挙区制にして、定員を2~3名に
増やしたらどうか、という考えもあるが、
やはり、比例代表制が最も民意を反映する
真理であることに変わりはない。

4)選挙制度による獲得議席数の変化予測

では、選挙制度により、どのくらい獲得議席数に変化が生ずるのか、
2012/12/4~5に実施された共同通信世論調査の各政党別支持率から、
予測
してみよう。

表 選挙制度別の政党別獲得議席数予測


これを見ると

   ① 選挙制度により、政党別獲得議席数は激変
   ② オール小選挙区制は、文字通り独裁国家を招く
   ③ オール比例代表制が最も民意を反映する制度
   ④ 現行制度は比例代表制があるため、かろうじて
     最低限の民主主義を維持
   ⑤ 未定者(支持政党未定者)44%の影響は極めて大

ということがわかる。

しかし、先にも述べたとおり、この比例定数削減は、
阻止し、小選挙区制の廃止と、比例代表制の全面導入を
実現しなければ、真の民主主義は達成されない。

以上のように、現行制度には、問題点があるが、
明日の選挙には、支持政党未定者も

支持政党未定の方へ:自動投票政党選択システム

を見て、最適な政党を見つけ出して、全員投票に行きましょう!

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