東京都のデータから見た新型コロナウィルスの感染者数予測

東京都が発表したデータ(都内の最新感染動向 最終更新 2020/03/25 20:00)に基づいて、今後の新型コロナウィルス感染者数が、どのように増えるのか予測した。

このデータによると、東京都における最初の感染者の発生は、令和2年1月24日であり、同年3月25日の62日経過した現在時点で、累計212名に達している。

小池都知事は、3月25日の夕刻、記者会見をし、緊急事態であることを訴え、都民の感染防止対策への協力を要請した。

そこで、WHO発表データから全世界の感染者数予測を行った同じ手法で、冒頭の東京都のデータから、Excelの散布図を作成し、指数近似曲線の数式を出してみた。

Y = 1.9488e^(0.076X)

R^2 = 0.94

ここで、Y:感染者数、X:最初の感染者が発生してからの日数、R^2(R二乗値):決定係数

これをグラフにすると、図1となる。

次に、この式から、これまでの諸条件が変わらないとした場合の今後の感染者数の増加予測をグラフにすると、図2となる。

次に、この式から、東京都の人口 1394万人全員が感染する日数を逆算して求めると図2に示すように、208日後となる。

東京都における最初の感染者の発生日が、本年の1月24日だったので、すでに62日が経過しているため、今日から数えると

208 - 62 = 146日

後に東京都民全体が感染することになる。全世界の人々に感染するのが、前回の投稿から、141日であったことから見ると、奇しくも近い数字であり、空恐ろしく感じる。7月下旬から8月上旬にあたるころだ。

また、致死率は、先の東京都のデータから、感染者数212名に対して、死亡者数5名なので、約2.4%となるが、致死率を2%と低く見積もったとしても、その時点での推定死亡者数は

1394万人×0.02= 約27万人

にものぼることになる。

この数字は、驚くべき数字であるが、あくまでも、現状のまま推移した場合の数字であり、今後出されるであろう、さまざまな対策の効果は、考慮されていない。

しかし、この結果は、異常に集中しすぎた東京都と、これまで緊縮貧困化政策ばかりを実施してきたわが国政策の問題点をつかれたものであり、この国難に対して相変わらず、従来政策の延長だけで乗り切ろうとした場合には、現実の数字となる可能性がきわめて大であると言えよう。

したがって、今や、東京都ばかりではなく、日本国政府自らが、180度の政策の大転換をはかって、まさに国の全力を挙げた対策の実施が急務であると考える。これなくして東京沈没を救うことは出来ないと断言する。

東京沈没 = 日本沈没

である。

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