原発再稼動のためのストレステストは手前味噌

原子力安全委員会は、福井県の関西電力大飯原発3・4号機に対して関西電力が実施した
安全評価(ストレステスト)の結果を評価して、「高さ11.4メートルの津波に襲われても問題ない」と発表
した。

ストレステストをクリアしたのは、現在、定期点検中の52基の原子炉のうち、大飯原発3・4号機が初めてということになる。

これを受けて政府は、大飯原発再稼働の可否について政治的判断をすることとなるが、
再稼働の可否は今月中に、首相や経済産業相、原発担当相などによる協議で決定される模様だ。

このプロセスを見ると、本ストレステストが、完全に手前味噌のお手盛り茶番劇だということがわかる。

安全基準も見直し中で策定されていないため、そもそも安全であると判断することすら出来ない状態だ。斑目委員長も『安全委員会はストレステストの評価が妥当か、妥当でないかを判断する場ではない。安全宣言的なものを出す考えはない。』と語り、再稼動するかどうかは、政治判断で決まる、と逃げた。

ヨーロッパで実施されているストレステストは、そのテスト結果に対して第3国がチェックし、安全性の確認が取れたもののみの稼動を認める、というものだが、わが国の場合、この肝心の第3国によるチェックも欠落しており、どこから見ても到底安全性が確認された、と言えるものではない。

再稼動を急ぎたいのであれば、まずは、国際的な信用回復も含めて、ただちに、経験豊富な西ドイツに、チェックを依頼して、その評価結果を待つべきではないだろうか。そうすれば、ボロがいたるところで指摘され、わが国のチェックレベルも数段上がることと思う。

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