学術会議はすでに昨年9月『即原発ゼロ』の提言をしていた

うかつにも見落としていた重大提言があった。

日本学術会議が昨年平成23年9月22日に出していた
【エネルギー政策の選択肢に係わる調査報告書(H23.9.22)】
だ。

内容は、
『東電福島第一原発事故による大規模原子力災害の発生について科学者としての
責任を痛感する
』と反省し、

『原子力発電には、今回の事故のような放射性物質の広域への飛散を招く甚大な
事故の危険性があり、
また、これまで低いとされてきたコストも、大幅な見直しが
必要
になる。技術的に未解決な廃炉や蓄積する放射性廃棄物の処分についても、
将来世代にリスクを負わせることになるという、世代間の衡平性に抵触する問題が
存在する』として、かなり詳細な説得力のある報告だ。

題名どおり、エネルギー政策の選択肢が、シナリオAからFまで原発稼動比率の
少ない順に6シナリオ提言
している。
学術会議としては選択の方向を示そうとするものではない、としているが、
A案が最も稼動比率の低い『即原発ゼロ』案で、可及的速やかに全廃する
として、2年で原発ゼロ
のシナリオだ。

政府の『2030年代原発ゼロ』とは、雲泥の差で、政府案は、本提言では4番目の
シナリオDに相当する。したがって政府は学術会議提案をまったく無視したわけだ。

本報告では、シナリオAは決して不可能なものではなく国民の努力により十分
達成可能としている。

われわれは、ドイツの先例も見てきたが、このシナリオAを強力に推進すべきだ
考えますが、皆さん、いかがでしょうか。

6つのシナリオの内容は、以下のとおり。

① シナリオA

速やかに原子力発電を停止し、当面は火力で代替しつつ、順次再生可能エネルギー
による発電に移行する。

② シナリオB

5年程度かけて、電力の30%を再生可能エネルギー及び省エネルギーで賄い、
原子力発電を代替する。この間、原子力発電のより高い安全性を追求する。

③ シナリオC

20年程度かけて、電力の30%を再生可能エネルギーで賄い、原子力発電を
代替する。この間、原子力発電のより高い安全性を追求する。

④ シナリオD [政府案(2030年代原発ゼロ)相当]

今後 30年の間に寿命に達した原子炉より順次停止する。その間に電力の
30%を再生可能エネルギーで賄い、原子力による電力を代替する。この間、
原子力発電のより高い安全性を追求する。

⑤ シナリオE

より高い安全性を追求しつつ、寿命に達した原子炉は設備更新し、現状の原子力に
よる発電の規模を維持し、同時に再生可能エネルギーの導入拡大を図る。

⑥ シナリオF

より高い安全性を追求しつつ、原子力発電を将来における中心的な低炭素
エネルギーに位置付ける。

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